再販制度は誰のために存在するのか?

 日本の出版業界には再販制度と言うのもが存在する。

この制度は一応、「読者が書籍を確実に入手することができるようにするためにあるんだ」と言われる。これって本当だろうか?私はこれは嘘だと思う。間違っても読者のためじゃない。どうも作者のためでもないらしい。

日本語だけで生きていると、比較対象がないのでなんとなく「そんなもんか…」と思ってしまう。だけど英語を日常的に使うようになると現実との乖離に気づいてしまう。日本だと品切れ再販未定となっている本でも、、洋書だと普通に入手できることが度々ある。それどころがシリーズが合本になって大変お安くなっていたりする。

例をあげよう。

先日映画化されたフランク・ハーバートのDuneシリーズ。合本されて電子書籍化されている。お値段も日本語の文庫よりたいへんお買い得。シャーロックホームズシリーズも全集になっている。日本だと未だに文庫。ラブクラフトの作品も合本で豪華装丁のが出てる、これ欲しい。お値段も文庫より安い!これらは小説だけど、これ以外にも実用書などでもある。

日本だと絶版になっているような本でも普通に入手できたりする。

何度もこんな経験をしていると「本当は出版社のためにあるんじゃないの?」と思うようになる。ずーと定価で商売できますからね。あまりにもバカバカしいので、最近は日本語で読むより大変だけど洋書を買うようになった。

洋書だとまとめていくら…になっているハリーポッターも、日本だと最初の頃から変わっていない。再販制度の上に胡座おかいている出版社。それを保護するためのろくでもない制度なんか早く無くなって欲しい。

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